新幹線に半日缶詰、めげず新人大賞受賞

若手落語家の登竜門的コンクールと言われる「NHK新人落語大賞」が10月23日、NHK大阪放送局(大阪市中央区)でおこなわれ、『磯の鮑』を口演した東京の噺家・三遊亭歌太郎(2004年8月、三遊亭歌武蔵に入門)が優勝した。

前身の「NHK新人演芸大賞」を含めると今年で61年目となる賞。出場条件は、東京は二つ目、大阪は二つ目に相当するキャリアを持つ入門15年未満のプロの落語家で、予選会には東西の落語家125名が参加した。

前日の移動中、台風の影響で新幹線が止まり、車中に11時間「缶詰め」になるというハプニングにあった歌太郎。「ああいう状態になってかえって力が抜けてよかったと思う。本選出場はこれで3度目ですが、過去2回は考えすぎたのでよくなかった。普段の落語会でしゃべっている感じでやりました」と振り返る。

江戸の遊郭、吉原の風情を情景たっぷりに語り、遊びなれない不器用な男の姿を面白おかしく描いた歌太郎のほか、決勝へと進出したのは笑福亭喬介、立川こはる、古今亭志ん吉、桂三度の5名。桂文珍、柳家権太楼ら審査員5名が1人10点満点で採点し、歌太郎は総合で48点を獲得して優勝を勝ち取った。本選の模様は11月4日・午後4時より、NHK総合にて全国放送される。

取材・文・写真/岩本和子

(Lmaga.jp)

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