海外で「礼」に驚かれた、太鼓芸能集団・鼓童

アメリカツアー(2017年1月~3月)が盛況だった太鼓芸能集団・鼓童の『打男』。その国内ツアーが10月からはじまり、関西では11月に京都・大阪でおこなわれる。来阪したメンバーの坂本雅幸、大塚勇渡、北林玲央に話を訊いた。

海外の観客からは「美しい」という声が多かったという本作。「指揮者もいないのに『礼(おじぎ)』もピタッと合わせますが、あれは海外でも驚かれます。展開も多いので、わかりやすく、反応はすごく良かった」と坂本は話す。「演者の心と共感してくれる歓声も多くて、次一発打つぞってところで『ウォッ!』てきたり。こっちが熱くなってくると、客席も熱さを感じるようでした」(北林)。

『打男』に初演から参加する坂本は、「2009年の初演では7人。きっかけは(演出をつとめた坂東)玉三郎さんから、僕ら若手に大太鼓の稽古をつけていただいていたんですよ。先輩のパワーヒッターたちと夜な夜な稽古をやっていたので、このメンバーで何かやってみたら、とはじまった」という。本公演では12名が舞台に立ち、「本当に打楽器だけでメロディも叩く、全部叩く。2時間打ちっ放しです(笑)」。

今の鼓童の形を作った公演とも言い、「今は若手の登竜門として、いい意味で修業のようになってますが、当初は何にでもチャレンジできる実験の場でもあり、これ大丈夫か、こんなことしていいんだろうかってことばかりだった」と当時の心境を明かす。

息の合った舞台で魅せる彼ら。2016年に正式メンバーとなった同期の大塚と北林は、「(研修生として)同じ2年間を過ごした仲間と、そこで指導してくださる先輩と、年間通してほとんど一緒にいるんです。いろんな作業を通して共通の意識が芽生え、舞台に立つと、『ここでいくぞ!』ってみんな合うんですよ」とその結束力を話す。

京都公演は11月8日に「ロームシアター京都」(京都市左京区)、大阪公演は11月11日・12日に「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)にて。チケットは各プレイガイドで発売中。

(Lmaga.jp)

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