リラックマや初音ミク、日本画とコラボ

日本画の世界と現代の人気キャラクターが異色のコラボ。両者が融合した日本画を集めた企画展『ぼくらが日本を継いでいく-琳派・若冲・アニメ-』が、9月13日から「京都高島屋」(京都市下京区)にて開催されている。

キャラクターと、俵屋宗達、尾形光琳を祖とする琳派や、江戸時代の人気絵師・伊藤若冲との異色のコラボは、作品を手掛ける「豊和堂」(京都市上京区)のアートディレクター・山田晋也氏が「マンガ、アニメも、戯画や絵巻など日本古来の絵画の流れを汲んだもの。それらを琳派の手法で描くとどうなるのか」という発想のもと、生まれた企画。

本展は、若冲の作品に着想を得て制作された初公開のものを含む35点が展覧(24点が新作)。たとえば近代日本画の先駆者といわれる鈴木其一『富士烏図』には手塚治虫の「ブラック・ジャック」、初音ミクの髪の毛と鶏の尾の流れが似ていることから、伊藤若冲『鶏図』には「初音ミク」、そして「エルメス」が発行する雑誌の表紙も飾った神坂雪佳『軒端の梅図』には団子片手の「リラックマ」・・・といった風に、現代の人気キャラクターが日本画のなかに描かれている。

すべての絵画は、俵屋宗達『墨梅図』、伊藤若冲『糸瓜群虫図』といった江戸時代の名画の復元を担う豊和堂の絵師が、その確かな技と感性を持って肉筆で描いており、現代のキャラクターがあっても、日本画として鑑賞することができる。開幕から2日経ち、「幅広い世代の方にお楽しみいただいているように思います。琳派ファンの方とアニメやキャラクターファンの両方の方にお楽しみいただければと思っております」と広報担当者。入場無料、期間は9月25日まで。

取材・文/浅野はるか

(Lmaga.jp)

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