劇場が創る舞台 京都で新しい試み

京都の劇場「ロームシアター京都」(京都市左京区)が、アーティストや地域と積極的に関わる自主事業『レパートリーの創造』をスタート。その第1段として京都の劇団「木ノ下歌舞伎」とともに、『心中天の網島 2017リクリエーション版』を10月5日~9日に上演する。

今回のプロジェクトは、公演に向けて資金や会場を用意するといったアーティストのバックアップにとどまらず、志願者が劇場での仕事を実際に体験できたり、作品の時代背景や芸術的特徴を専門家が調査・研究し劇団にフィードバックするなど、劇場が深く制作に踏み込んだ取り組みだ。この事業を「木ノ下歌舞伎」と始めるにあたって、「他人からの助言は嫌がりそうなものですが、木ノ下さんなら受け入れてくれるだろうと思った」と劇場のプログラムディレクター・橋本裕介さんは話す。

快諾した理由を劇団主宰の木ノ下裕一は、「京都だけのものにしないでシェアする姿勢に胸を打たれた」と話す。実際に同プロジェクトは、全国5都市を巡回。橋本さんは、「ホールのなかだけでなく、その地域にまでしみ出して市民の日常に関わっていく。日常と芸術が相互に影響を与え合うような劇場文化を目指していく」と思いを話す。これは2年間におよぶプロジェクト。次年度は同劇団と新作に取り組むという。

(Lmaga.jp)

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