異色のコラボ、初音ミク×手塚治虫展

兵庫・宝塚の「手塚治虫記念館」で、今年10周年をむかえるバーチャルシンガー・初音ミクと、生誕85周年の作曲家・冨田勲氏の生誕アニバーサリーを記念した企画展『初音ミク×手塚治虫展?冨田勲が繋いだ世界?』が開催。初音ミクファンを筆頭に連日、幅広い客層が訪れている。

初音ミクは、歌詞と音階を入力する歌声合成ソフトで、大勢のクリエイターが初音ミクで音楽を作り、インターネット上に投稿したことでムーブメントに。今回、まったく接点がなさそうな彼女と手塚治虫氏のコラボを実現させたのが、『ジャングル大帝』をはじめとした手塚アニメの音楽を手掛けたことでも知られる作曲家・冨田勲氏。1970年頃よりいち早く作編曲にシンセサイザーを用いるなど、常に新しいものへの挑戦を続けてきた彼は、初音ミクに注目。2012年、オーケストラ曲『イーハトーヴ交響曲』で彼女を起用し、演目の1つとして、冨田は『リボンの騎士』を演奏、サファイヤに扮した初音ミクを登場させ話題となった。

本展では、初音ミクの3DCGモデルが『リボンの騎士』を歌うミニシアターや、手塚プロダクションやiXimaなどクリエイターたちが描き下ろした手塚作品のコラボレーションビジュアルを展示。「普段より2~3倍の数のお客様が来館していて、いつもとはまた違った客層の方々が多く見られますね」と担当者の貝田さんがいうように、異色な2組の融合なだけに、訪れていた人々のなかには、初音ミクファンが多い一方で初音ミクを全然知らないという人も。「東京に住む甥っ子に頼まれて」とコラボグッズを買いに訪れた宝塚在住の女性は「名前は聞いたことがありましたけど、今回展示を見て初めて、初音ミクさんがどういうものなのか知りました。手塚治虫作品とコラボしていてすごいんだなぁと思いました」と感心していた。

関連企画として、同館周辺の飲食店8店舗では、初音ミクをはじめとする6人のキャラクターをイメージしたコラボメニューの提供(オリジナル缶バッジ付数量限定)も。企画展でじっくり初音ミクと手塚治虫、冨田勲の世界を味わったあとは、これを機会に宝塚の街を散策してみては。期間は10月23日まで。

(Lmaga.jp)

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