鉄道タレント・斉藤雪乃、鉄子のススメ

読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』(朝5時20分)のお天気キャスターとして、関西エリアでは誰もが知る存在。キュートな笑顔が印象的な、癒やし系ローカルタレント・斉藤雪乃。そんな彼女が、関西の鉄道旅をガイドする『斉藤雪乃の鉄道旅案内〈関西版〉』を上梓した。鉄道ファンにはとっくにおなじみ、筋金入りの鉄子(女性の鉄道ファン)である彼女に、その魅力について話を訊いた。

写真/渡邉一生

「うれしいですね、女性がいらっしゃると」(斉藤雪乃)

──好きな路線、車両、列車、気になる街や店などを10テーマで案内する『斉藤雪乃の鉄道旅案内〈関西版〉』を3月に発売されたわけですが、評判がいいようですね。

ありがたいです。今回は私の「特に!」という路線や列車を紹介させていただいたんですが、やっぱり選びきれないですね。

──1冊じゃ紹介しきれない?

ですね。今までお仕事とかプライベートの旅で出会ったすべての鉄道への思いは入れたつもりですが、ここ載せたかったなというのが出てきました(笑)。

──最近は、鉄ドルと呼ばれる女性タレントがメディアを賑わすことも多いですが、関西のパイオニア鉄子としてお話をおうかがいできれば。

いえいえ!私なんてとんでもないです。

──鉄道イベントは全国各地、毎月のようにおこなわれているわけですが、やはり男性ファンの方が多い印象です。以前、『鉄子の部屋』という女性限定のイベントにも参加されていましたが、女性ファンの存在ってやはりうれしいものですか?

めっちゃうれしいですね、女性の方がいらっしゃると。女性ならではの観点で鉄道を見るので、またそれが新しい発見というか、魅力が増えたりするので。なので、女性目線の、「こういうところ、ええで」とか、「ここ良くない?」という声が増えたらいいなと。私も教えて欲しいし、世界が広がるって感じです。

──女性目線というか、女性ならではの好きな鉄道ポイントなどあるんですか?

ありますね。たとえば、加太さかな線の「めでたいでんしゃ」(南海電鉄)というのがあるんですけど、車両がピンク色なんですね。それがすごくかわいいんです。このガイド本の撮影のときも、写真を撮りに来られた女性3人組とも出会いましたし。鉄子ちゃんは、電車とツーショットで記念撮影をしますよね。わたしは、そっち(撮り鉄)派じゃないんですけど、女性らしいなって。

──観光スポットで名所と同じフレームに入って撮影するような?

そうです、そうです。ユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)で地球儀と一緒に写真撮るのと同じやと思います。以前おこなった鉄子ちゃん限定イベントのときも、パンタグラフ(鉄道の集電装置のこと)と一緒に写真撮ってました。

「お着物が電車柄、ドクターイエローの帯も」(斉藤雪乃)

──その『鉄子の部屋』は、なぜやろうと思ったんですか?

これは南海電鉄さんからお話をいただいたんです。女性のファンを増やしたいということだったんですけど、募集を始めたら結構な人数が集まったらしくって。参加者のオーディションもあったらしいですよ。

──女性だけというのは雰囲気も全然違いそうですね。

違いました!距離感がすごく近かったです。わたしも肩の力を抜いて参加できました。友だち同士で遊びに行っている感じでしたね。

──やっぱり男性ファンとは会話の内容なども違うもんですか?

ちゃいますねぇ。やっぱり、男性はメカチックだったり、コアな話が多いですけど、鉄子ちゃんは面白いですよね。列車をなにかに例えたりとか。なにより、ファッションがかわいいんです! お着物が電車柄だったり、ドクターイエローの帯を作られたり。電車ネイルとかは最近当たり前になってるんですけど、服装の色で「今日はラピート」「今日はトロッコ列車」なんてコーディネイトされていて。「わー、ステキ!」っていつも楽しませてもらっています。

──女性ならではのきめ細かさですね。

そうですね。さりげなく電車好きを取り入れてるんです。大きなキーホルダーを付けるのはちょっと恥ずかしい場合でも、女性ならではの楽しみ方をしています。たとえば、わたしの持ってるスマホカバーも、パッと見た印象は普通のカバーなんですけど、ほら。裏を向けると(寝台特急列車の)トワイライトエクスプレスになってるんです!

──鉄道に興味のない女性の方に「鉄子のススメ」などありますか?

わたしなんて、とてもアドバイスできる立場ではないですけど、なんも調べんと、乗り放題の切符を買って、好きなところで降りてみたらいろんな発見があって面白いんじゃないかなと思います。やっぱり旅は計画しないと不安という方は、電車じゃなくて、目的を食や店にして、そこまでの道中をローカル線にしてみるとか。そんな繋がり方もいいんじゃないですかね。

──女性が好きな旅の媒介として、電車を楽しむと。

私も昔、博多の屋台に行ってみたいと思ったときがあって。そうや、どうせ行くなら普通電車で行ってみようと。12時間半かかりました(笑)。朝7時に出たら、夜の7時半に着くんで、屋台に直行できます。あと、福井の越前鉄道とか、めっちゃオシャレなカフェが沿線に、ぽこぽこぽこってあるんですよ。それを絡めて、乗って降りてお茶してという旅もオススメですね。

──行く先々での出会いも楽しみのひとつなんですか?

そうですね。わたしは基本、ひとり旅の個人戦ですけど(笑)、情報共有なども含めて、世界が広がりますよね。

──関西でも鉄子がもっと増えると楽しいですね。そんな斉藤雪乃さんと会えるイベントとして近々、恒例の『阪堺電車・路面電車まつり』(6月10日・阪堺電車あびこ道車庫)と、京都駅の『鉄道パラダイス Vol.3』(6月17日・18日)が開催されます。『路面電車まつり』ではサイン会も予定されているとか。

いろんなお仕事をいただいてるなかで、みなさんと直にお会いできる機会を一番大事にしたいと思っているので、この鉄道イベントで少しでもみなさんとお話できれば。「本、見たよ!」とか声かけていただければうれしいです。いろんな人と鉄道イベントで出会いたいです。もちろん、鉄子ちゃんも大歓迎です!

(Lmaga.jp)

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