浅利陽介「舞台に立ったらタメセン」

「恐いんです、ほんと毎公演」。NHK大河ドラマ『真田丸』をはじめ、多くの映像作品や舞台で活躍する俳優・浅利陽介が、舞台『コースター』で1カ月以上にわたり全国を巡回中。先日大阪市内でおこなわれた会見で、舞台への意気込みを話した。

俳優・西村雅彦がプロデュースし、毎回全国を巡回する恒例企画の最新作。今回は、とあるバーに忍び込んだ泥棒が、居合わせた客らと引き起こす巻き込まれ型のコメディだ。伏線が引かれながらテンポ良く展開するとのことで、「わりと1時間半と短いんで、スタートしたら止まらないんですよ。ひとり微妙に間が違うと、ドギマギしますね」といい、会見の冒頭から先ほどの本音も飛び出すほど。

出演するのは、西村、浅利のほか、飯島直子、デビット伊東、MEGUMIら7人。「全体で見るとわりとぼやっとするんで、誰か1人好きな俳優さんを中心に見てると、セリフの無いときにいろいろリアクションをとったり、細かいことをするので、おもしろいと思います」と見どころは多いという。自身の一番の見せ場は、「何回見てもくだらないセリフだなと思うんですけど、僕が告白するシーン。マーガリンについて熱く語っております。全力で笑わせにいきます」と意気込む。

昨年は、故・平幹二朗さんの最後の舞台『クレシダ』で師弟関係を演じた浅利。「西村さんは師匠と言うよりも先輩。でも平さんも作品の上では師弟関係ではありましたけど先輩です。いいなと思うところは全部盗む。そういうつもりでやってます。僕は先輩に噛みつくタイプ、負けず嫌いなので虚勢をはってるんです。経験豊かな、年上で芝居の上手い人とやるにあたって、自分が勝ちにいこうとする。そこでぶつかって、それを観てるお客さんがいいなと思えばいいかなと。平さんにせよ、西村さんにせよ、舞台上に立ったらタメセンですね。そうじゃなきゃ負けるから。もう、びびりなんでね」と役者としての姿勢を話した。

大阪公演は、「サンケイホールブリーゼ」(大阪市北区)で3月24日・25日。チケットは7500円、ブリーゼチケットセンターで発売中。

(Lmaga.jp)

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