京都で、アールヌーヴォーの装飾磁器展

ヨーロッパの名窯によるアール・ヌーヴォー磁器を総合的に紹介する『ヨーロッパ名窯 美麗革命! アール・ヌーヴォーの装飾磁器』展が、2月28日から「細見美術館」(京都市左京区)で、おこなわれる。

「アール・ヌーヴォー」という芸術運動は、欧米で19世紀末から20世紀初頭に大流行したもので、工芸、建築、グラフィック・アートなどさまざまな分野で用いられた。その特徴は、花、植物、昆虫といった有機的なモチーフと、流れるような曲線を組み合わせていること、そして、鉄やガラスといった当時の新素材を積極的に活用したことが挙げられる。また、1880年代から90年代にヨーロッパを席巻したジャポニスム(日本趣味)から大きな影響も受けている。

展覧会は5章仕立てで、フランスのセーヴル、ドイツのマイセン、北欧のロイヤルコペンハーゲンなどの名品が見られるほか、逆輸入のような形で作られた日本のアール・ヌーヴォー磁器、結晶釉、窯変釉といった新たな加飾技法への取り組みまでフォローしている。陶芸ファンはもちろん、エレガントな美をお好みの方におすすめだ。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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