「あさが来た」で有名、加島屋の雛飾り

「大阪くらしの今昔館」(大阪市北区)で2月25日より、「浪花の大雛祭り」展がおこなわれます。「雛祭り」は、今では広く市民に根付いていますが、自宅に豪華な7段飾りや5段飾りがあった人は少ないかもしれません。雛祭りをしたいけど、我が家にはお雛さまがいない。そんな人は、美術館に出かけてはどうでしょうか。

女の子のすこやかな成長を祈り、各家庭でおこなわれる雛祭りは、宮中での「桃の節句」がルーツで、江戸時代に武家や町方にも広がりました。本展は同館と摂南大学が毎年開催しているもの。浪花の豪商の雛飾りや、雛祭りを主題にした屏風、節句図などが並ぶほか、約600体もの大雛飾りが展示されます。

さらに今年は、一昨年にNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』で有名になった豪商「加島屋」(廣岡家)に伝来した雛飾り一式が新たに発見され、本展で披露されることに。絢爛豪華な雛飾りで春の訪れを感じつつ、浪花の華やかな町人文化触れられる良い機会です。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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