浦沢直樹「漫画は子どもの遊びだ」

『YAWARA!』『MONSTER』『20世紀少年』など、大ヒットを次々生み出した漫画家・浦沢直樹の展覧会が11月26日からスタート。前日に会場である「大阪南港ATC特設会場」(大阪市住之江区)に、浦沢本人が登場した。

代表作の原画はもちろんネーム、構想メモ、また少年時代に描いた漫画など約33年分の作品を展示する同展。準備するにあたって、「連載のピーク時は月6回締めきりがあったから、忙しすぎて時間に追われて原稿を渡していた感覚だった。展示している1巻分の原稿を読んで、おもしろいね、よく描いたねって思えた」と、自らの作品を振り返った。

締めきり漬けのハードな生活を続けられた理由について、「子どもの遊びだから」と説明した浦沢。例えば、通常であれば簡略するネームを、ほぼ原画に近い人物の表情・構図を描いたのは「(一般的なネームは)仕事っぽくて楽しくなくなった。漫画を描くのは僕にとって遊び。仕事としてやるつもりはない」。ほかにも、新しい画材を購入したからという理由で描いたイラスト作品も多数展示され、描くのが好きという浦沢のスタンスを裏付ける。

また注目したいのは手塚治虫や梶原一騎の影響を受けた小学校時代のイラスト、小学2年の時点で「俯瞰(ふかん)」や「煽り」を駆使した漫画。画力、構図、創造力も、子どもの頃からすでに別格であったことをきっと実感できるだろう。『浦沢直樹展 描いて描いて描きまくる -大阪の巻- 』は2017年1月25日まで。料金は一般1300円ほか。

(Lmaga.jp)

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