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「エリザベート」、歴代メンバー集結

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1996年の宝塚歌劇団・雪組の初演以来、宝塚歌劇版だけでも9度の上演、総上演回数1001回を記録するウィーン発の大ヒットミュージカル『エリザベート』。20周年を記念し開催される『エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート』の制作発表記者会見が11月4日に行われた。

初演の際、エリザベートと『死=トート』とのラブロマンスとして潤色・演出し、本作を大成功へと導いた宝塚歌劇団 理事・演出家の小池修一郎は、ずらりと並んだ歴代メンバーに目を向け終始笑顔。「彼女たちが一生懸命やってくれたことで20周年に繋がりました。若き日の情熱とはまた違う演技や人生経験、新たな想いを込めて楽曲を歌ってくれると思います」と話す。

初演で主役のトートを演じた一路真輝は、「ウィーンで初めてこの作品を観た時、トート役は宝塚の男役が演じると非常に魅力がアップすると思った。私は『青い血が流れている』氷のように冷たいトートを創りました」。その先見の明と役作りがあったからこそ、今の大成功につながったと言えよう。

その後の星組公演でトートを演じた麻路さきは、「私は(愛を知った時の)冷静じゃない迷う部分を全体的に表現しました」と話す。姿月あさとは、「『黄泉の帝王感』を出しました」(宙組)。彩輝なおは、「繊細な部分や人間ではない冷たさを大切に演じました」(月組)。春野寿美礼は「皆様が描くイメージと自分の理想との狭間で悩んでいた」(花組)。水夏希は「イタリアで触れた宗教画を役作りに活かしました」(雪組)と話す。まさに十人十色なのがトート役。

また大阪公演でのみ初めてエリザベート役を披露するのが、今年9月に宝塚歌劇団を退団した龍真咲。白いレースのワンピースに身を包んだ彼女は、かつて同作で暗殺者ルキーニを演じた人とは思えない(東京公演ではルキーニ役を披露)。エリザベート役の先輩、大鳥れいから「彼女のような若さとキラキラには敵わない!」と言われて笑顔を浮かべていた。

2006年、2012年に続き開催される『エリザベート』のガラ・コンサート。大阪公演で麻路、姿月、彩輝、水が、衣装や鬘を着けて演じるのでその違いが一目瞭然となる「フルコスチュームバージョン」。そのほか、初演メンバーが揃う「モニュメントバージョン」、歴代出演者によるスペシャルライブ「アニヴァーサリーバージョン」と3バージョンが12月9日から18日まで、梅田芸術劇場メインホールで上演。一期一会のお祭りとなりそうだ。

取材・文・写真/小野寺亜紀


(エルマガジン)

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