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「第5回 東京国際コンサート」

 世界芸術文化振興協会と東京芸術財団が共催した「第5回 東京国際コンサート」が7月27日、東京・新国立劇場オペラパレスで行われ、オペラ歌手の深見東州氏(65)と世界で活躍するソプラノ歌手、アンジェラ・ゲオルギュー(50)が夢の共演を果たした。アンコールで2人が手を取り合い、2曲をデュエット。美しいハーモニーに、総立ちとなった1700人の観客は、2人に惜しみない喝采を送った。

 爆笑トーク封印

 第1部では深見氏が伸びのあるバリトンを響かせた。

 ポップスの公演とはひと味違うタキシード姿。ピアノだけの演奏をバックに、シンプルに、歌だけを聴かせるステージだ。

 序盤は正統派歌劇の「ドン・ジョヴァンニのセレナーデ」でスタート。その後「サマータイム」など、ジャズや映画になったオペラやミュージカル曲と続く。深見氏らしさが全開となったのはここから。コーナー後半は「早春賦」「夏は来ぬ」「赤とんぼ」「雪の降る街を」と日本の四季を歌い上げた。

 今回は単独コンサートと違い、深見氏のトークはほとんどなし。だが、丁寧に歌われる日本語の力と、深見氏の表現力がそれを補った。

 「赤とんぼ」では、とんぼを止まらせるかのように、深見氏が歌いながら指を一本スッとさしのべる。すると、会場が日本の秋の田園風景に変わったような温かい雰囲気に。「雪の降る街を」では悲しみを振り払い前に進む人間の強さを、声と、表情、ハートで表現し、喝采を浴びた。

 ゲオルギューのコーナーを経たコンサートのラストでは、ファン待望の瞬間が訪れた。アンコールで2曲を歌い終えたゲオルギューが、ステージ上に深見氏を呼び込み、デュエットが実現したのだ。

 2人が選んだのは喜歌劇「メリー・ウィドウ」の第3幕からの「とざした唇に」。男女が互いの胸の内にある恋心を歌うロマンチックな曲だ。

 ワルツ踊った

 本来はドイツ語の曲だが、8カ国語を操る深見氏ならではの粋な趣向があった。「高鳴る調べにいつか、心の悩みも溶けて…」と日本語で歌いだし、ゲオルギューはドイツ語で応酬。声を合わせて歌うハイライトではドイツ語で美しいハーモニーを響かせた。

 間奏では深見氏がうやうやしくゲオルギューを誘い、ワルツを踊る一幕も。

 さらに深見氏は、ゲオルギューに「もう一曲!」とおねだり。今度は2人で歌曲「勿忘草(わすれなぐさ)」をイタリア語で歌唱。2人だからこそ作れる世界に、会場はうっとり。

 カーテンコールは繰り返され、総立ちの観客からは惜しみない拍手と「ブラボー!」の声がいつまでも響いていた。

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