秋田商16強、成田翔16K1失点快投

 「全国高校野球・2回戦、秋田商3-1龍谷」(10日、甲子園)

 やってのけた大仕事にも秋田商・成田翔投手(3年)はクールだった。9回3安打16奪三振1失点の快投劇。チームを16強一番乗りに導き、秋田県勢の夏通算40勝を達成した。それでも「三振は狙っていない。低めに集めることだけを心がけた結果」。サラリと言い放ち、汗をぬぐった。

 初回を3者連続三振でスタートすると、最終回も同じく3人斬りで締めた。直球と切れ味鋭いスライダーは威力十分だった。「今までで一番の投球」と太田直監督(36)。昨秋に右手首を骨折。投球練習ができない日々の中で走り込み、鍛えた168センチ、68キロの小さな体が躍動した。

 太田監督は同校で石川雅規(現ヤクルト)とバッテリーを組んで甲子園に出場した。成田翔の球は1年時に受けていたが「今は怖くて受けられない」と苦笑いする。球速は10キロ以上アップし140キロを超えた。監督就任8年目。「力はナンバー1」と目尻を下げた。

 「次も自分の投球をするだけ」と成田翔。演じた奪三振ショーに一喜一憂せず、平常心でマウンドに上がる。

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