ケイバ熱盛ブログ「ノリさんの第3回シャーガーカップ」(7月15日)

 栗東・井上です。今週はセレクトセールを中心に話題が盛りだくさん。そんななか、喜びのニュースが飛び込んできました。第22回シャーガーカップ(8月6日、英アスコット)にJRAジョッキー2人が選出されたこと。C・ルメールJは11年ぶり2回目。そして横山武Jが23歳の若さで初めて選出されました。一度はライブで観たいシャーガーカップ。世界のトップジョッキーとの腕比べにワクワク感が止まりません。

 横山武Jは親子2代の出場になります。01年の第3回シャーガーカップに参戦した、父・横山典Jに当時を振り返ってもらいました。「20年もたつか…。2着が1回あった。勝てなかった。チームは優勝したけど、悔しかったなぁ」。この時の出場騎手はパット・エデリー、マイケル・キネーン、リチャード・ヒューズ、キーレン・ファロン、ジョン・ムルタ、フランキー・デットーリと、世界のトップジョッキーが勢ぞろい。豪華メンバーだ。

 やっぱり特別ですか?ヤボな質問だったか…。ノリさんに火をつけてしまった(笑)。「そういう舞台に立ちたいからやってるんだよ。ただ、馬乗りがやりたいわけじゃない。そういう舞台に立ちたいから、頂点に立ちたいから頑張ってるんだから」。海外は夢であり、憧れ。聞けば、聞くほどカッコイイ。

 当時のノリさんはデビュー15年目を迎えた33歳。JRA通算1000勝を達成した翌年でした。日本で行われたワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)で2度の優勝経験があるが…。「全然違う。世界で選ばれた舞台で乗るってのは最高だよ。誰が一番うまいんだ、誰がすごいんだ、って。若い時なんて、日本では誰にも負けないって思っていたから。世界ってどうなんだ、世界に行っても負けないだろって」。ステッキ一本で海を渡る。当時の心境を熱く語ってくれた。

 最も印象に残っているジョッキーは-。「やっぱりフランキーだよ」と即答。三男・武史Jのシャーガーカップ初選出には「ダービーの18人に入るよりも大変なこと。若い騎手の励みになる。チャンスがあると思えば、そこを目指して頑張るジョッキーが増える」とたたえた。2代の出場にどこか誇らしげだ。

 今、日本で開催されるワールドオールスタージョッキーズに、どれだけの魅力があるのだろうか。20、21年とコロナウイルスの影響により開催が中止されたが、今年は8月27日、28日に行われる予定。まだ出場する外国人騎手は発表されていないが、近年は前身のワールドスーパージョッキーズシリーズの時のようなビッグネームやサプライズはなくなり、個人的には盛り下がっているように感じる。

 イベント、お祭りとして捉えるなら、現状の海外チーム対日本チームではなく、日本人ジョッキーだけで争ってもいいのでは?女性チーム、関東チーム、関西チーム、地方チームの4チームに分けてもいい。10~20代、30代、40代、50代で競っても面白い。シャーガーカップの話題から、そんなことを考える週末でした。

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