ケイバ熱盛ブログ「さらば、王道」(7月21日)

 こんにちは。栗東・松浦です。出会いがあれば別れがあるものですが、きょうは朝イチに2000年大阪杯(当時はG2でした)など重賞2勝を挙げたメイショウオウドウの死を知りました。

 通算成績は27戦6勝。01年有馬記念(8着)を最後に現役を引退し、サンデーサイレンスの後継として翌02年にスタッドイン。その後、16年に種牡馬を引退。北海道白老町のホースガーデンしらおいで功労馬として余生を過ごしていた。

 突然の訃報に、現役時代に主戦を務めていた飯田祐史調教師は「残念です。数年前に白老へ見に行ったのが最後かな。現役時代はすごく元気な子でしたし、再会したときも元気でしたけどね」と26歳の死をしのぶ。私の思い出の中でも、オウドウはかなり気性が激しかった印象があるが「すごかったですよ。正直、御せないぐらいでしたから」と苦労の日々を懐かしんだ。

 戦友の死に、胸を痛めるのは当然のこと。それでも、飯田祐師は既に気持ちの整理が済んでいるようだった。「白老の施設がとてもいいところで。スタッフの方々にすごく良くしていただいていましたし、ああいう場所で余生を過ごせたのは本当に良かった。種牡馬となって、引退後も功労馬として余生を送れる馬って、ほんのひと握り。大往生ではないですかね」。

 競馬は“ブラッドスポーツ”。「オウドウの血を後世に」と、飯田祐師も意気込む。「今、ウチには3勝クラスのメイショウコゴミ(牝6歳)がいます。母系をさかのぼると、祖母のメイショウスコールがオウドウとアヤメの子なんです。コゴミも繁殖に上がれば、オウドウの血がつながりますからね。全て松本オーナーのお陰ですが、この血は大切にしていきたいです」。

 「さらば、王道」。現世ではお別れするが、いつの日か彼の血がまばゆいばかりの輝きを放つときが来るかも知れない。再会の日を心待ちにし、これからも競馬のロマンを追い求めていきたい。

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