ケイバ熱盛ブログ「テイエムケントオー 高校生の夢をかなえるか」(6月30日)

 こんにちは、栗東・山本です。宝塚記念は◎ユニコーンライオンが2着に入り、いろんな人に「ええやん!いくらもうかった?」と聞かれますが、妙味を求め過ぎた結果、直前でクロノジェネシス、レイパパレとの組み合わせをバッサリいってしまったため、払い戻しはゼロ。素直に紙面の買い目通りに買っていれば…。

 先週は土曜まで栗東に残って宝塚記念の取材をしていましたが、それに関係なくどうしても聞きたい馬がいました。新馬のテイエムケントオー(牡2歳、父マクフィ、栗東・五十嵐)です。

 この馬名だけでピンと来た方も多いはず。そう、北海道静内農業高等学校の高校生が生産し、昨年の北海道サマーセールで2500万円(税抜き)の値がついた馬です。実は先週の金曜にゲート試験に合格していたんですが、五十嵐師にようやくお話をおうかがいできました。

 17日に栗東トレセンに初入厩。ゲート試験をパスするまで、わずか8日しか要しませんでした。この一発合格に五十嵐師は「思ったより受かるのが早かったね。馬が賢いのか嫌がらないし、デッパ(発馬)もいい」と、学習能力の高さにうなずきます。

 このお話からも扱いやすい馬なのかなと思いましたが、「初めは言うことを聞かんでわがままでしたよ」と振り返ります。それでも、「それが徐々に解消されてきました。馬的にも4月に見たときは『秋だね』と思ったけどグングン良くなってきました」と、急激なな良化曲線を描いている様子でした。

 そんなこともあり、「オーナーさんから『それなら(8月の)札幌の新馬を使ってやってくれ』と言われました」と指揮官。「北海道なら高校生も見に来られると思いますから。走る姿を見せて元気を与えられればいいですね」と、高校から最も近いJRA競馬場でのお披露目を予定しているようです。

 続けて、「乗った感じも悪くないと聞きますし、走り方的にもダートって感じはしない。今のところ順調に来ています。悪いところがありませんよ」と好感触を伝えてくれました。ただ単に話題先行ではなく、何かやってくれそうな雰囲気…。

 もちろん、新馬戦を勝つと札幌2歳Sも視界に入ってくる話になります。異例の落札額に沸いた1年後となる今夏、さらなる夢の続きが見られるかもしれません。

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