ケイバ熱盛ブログ「中京の魔物を退治する」(1月15日)

 本日まで栗東居残り取材の井上です。いや~中京競馬の難しいこと。これまでなら持ったまま直線を迎えていた馬が、3コーナーで手応えが怪しくなる…。楽に行けていた馬が後方からに…。そりゃ、荒れるのも当たり前。11日には中京10Rで単勝万馬券となったおかげで、WIN5の歴代最高額が記録されました。

 「中京には魔物が住んどる」。小回りコースだった時代に先輩方からよく聞いた言葉ですが、リニューアル後は魔物の威力が増したように感じます。そこで、題名にあった『中京の魔物を退治する』です。

 もっとも厄介な芝を攻略しましょう。芝の状態は、姿、形を変えて我々に戦いを挑んでくる魔物。中京の芝は最終週にレコードが記録されることも珍しくない。普通ではありえないことが起こる。そりゃ、魔物ですから。

 年明け初日の5日は馬のキックバックによって、多くの芝の塊が後ろに飛んでいました。芝が剥がれている証拠です。見た目はもう芝じゃない。土です。「翌週からは外差しが決まるのでは」。初日の騎乗を終えたジョッキーたちも、こう話していました。

 ところが、3日開催は完全に裏切られた。内を通った逃げ、先行馬が残り、外を通る差し馬は全く伸びない。開催2日目の9日から、開催4日目の11日まで、その傾向はほぼ変わらなかった。もちろん、ペースが速くなれば、差しは届く。それでも、“差し”と呼べる決め手は4日間の芝17レース中4レースだけだった。

 現地で気が付いたのは、初日のように芝の塊が飛んでいなかったこと。土ぼこりもあまりなかった。なぜ、芝がないはずの内側の状態がいいのか。ジョッキーたちの分析はほぼ同じだ。「気温が下がって土が凍る。芝がない内側は余計に土が凍って路盤が硬くなる。外側は芝がある分、路盤も硬くならない」。なるほど。納得である。硬くない土の上にクッションの効いた芝。それと硬い土だけの状態。どちらが速く走れるかは一目瞭然だろう。

 今朝も福永Jに芝の状態を分析してもらった。「今週も先週と同じで内有利やろね。内が伸びるというよりも、外が伸びない。雨でも降れば、傾向はガラッと変わるやろうけど」。さらに付け加えたのは乗り手の心理的な部分だ。「ジョッキーたちも、前へ行きたいという意識がより強くなる。内の馬場がいい、先行有利となればなるほど、速いペースになる。先行馬がしんどくなるレースも多くなるかも」。馬券の参考にしてもらいたい。

 ワタクシも馬場の状態の取材だけでは帰れない。手に持っているのは愛知杯と日経新春杯の馬柱だ。まずは愛知杯を馬場で読み解いてもらおう。「俺のランブリングアレーは合う馬場かな。サトノダムゼルは先行できるし、ディープ産駒やけど、アニマルキングダム(ケンタッキーダービー、ドバイワールドCの勝ち馬)のきょうだいやから馬場の悪いのも平気やね。マジックキャッスルは脚質的にしんどいなぁ」。日経新春杯については…あ、行数が…(笑)。デイリースポーツを購入して、ワタクシの予想を参考にしてもらえればと思います。

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