ケイバ熱盛ブログ「凱旋門賞と言えば、やっぱり…(10月3日)」

 日本時間4日23時5分発走予定で、凱旋門賞・仏G1が行われます。海外馬券発売レースのなかでも最も売上額の多い一戦。日本馬のディアドラは近況を見る限りだとやや厳しいのかもしれませんが、過去戦績をたどってみると10月は1、1、1、3着…凡走したことが一度もありません。

 デビュー3戦目で初Vを飾った16年未勝利戦に始まり17年秋華賞、18年府中牝馬Sを全て完勝。そして昨年は英G1・チャンピオンSで3着に奮闘と、実は『ミス・オクトーバー』(!?)。意外性を発揮してくれないかと編集子はひそかに期待しています。

 そんなことを書いているワタクシは、21年前にブローニュの森にいました。日本馬として初めて、凱旋門賞という頂に限りなく近づいたチャレンジャーで、現地では「2頭の勝者がいた」と称賛された99年エルコンドルパサーの時です。

 取材でのさまざまな記憶のなかで最も印象的なのは、レース後、ロンシャン競馬場のパドックへ引き揚げてきたこの2着馬に、勝者モンジューを明らかに上回る拍手が送られたシーンです。あんな光景、日本では一度も見たことがありません。

 逃げ切りを目指した最後の直線、一気に襲いかかる地元の怪物を懸命に差し返しに行ったエルコンドルパサーの姿は皆の心を揺さぶったのでしょう。ディアドラは果たして、ファンを感動させる走りができるでしょうか。

 現場取材から離れて久しい今、予想で重視しているのは各馬のレースぶりの見た目と経験則、そしていわゆる第六感。エネイブルもソットサスもストラディバリウスも強いのは承知の上で気になるのは、武豊騎手で臨むジャパンの全弟=愛国の3歳馬モーグルです。

 後方のインから瞬く間に抜け出した、前走のパリ大賞はなかなかのインパクト。モンジューと同じ勝負服が、またまた日本の悲願の前に立ちはだかるような予感がしています。

 ちなみにJRAが初めて海外馬券を発売した16年のこのレースを制したのは同じ勝負服のファウンドで、A・オブライエン厩舎&ムーア騎手でした。神様、仏様、ライアン様-。今年も応援しています。それにしても、日本で凱旋門賞の馬券が当たり前に買えるような時代が訪れるなんて、21年前には思ってもみませんでした。

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