東京芝千四は記者泣かせ 馬柱内・前半3Fラップの採取方法とは

 馬サブロー読者の方々ならご存じだと思うが、弊紙の競走馬の成績欄=馬柱は日付、馬場状態、人気、着順、着差、走破時計、コーナー通過順、前後半3F、レース短評などが記されている。大概はJRAのオフィシャルデータを用いるわけだが、これらのなかで発表されないもの=手入力のものが2つある。「レース短評」と「前半3Fのラップ」だ。

 例えば「逃げ楽勝」とか「中位伸る」といったレース短評は、読者の皆さんも察しがつくだろう。一方、前半3Fのラップは「へえ~」と言われるケースが多い。これは全て現場記者が手作業で数字を算出している。前半3Fの場所で通過順を1人の記者がメモ。そしてもう1人が、ハナの馬からしんがりの馬までの秒差をストップウオッチで押す。そして最後に、オフィシャル発表のレース自体の前半3Fのラップと照らし合わせて、数字を出すことになる。

 ほとんどの競馬場はさほど大きな苦労はなくつくれるのだが、関東圏でひとつだけ大変な条件がある。それが現在開催されている東京競馬場の芝千四。フルゲートが18頭と多頭数のケースが多く、さらに何と言っても前半3Fの通過場所である3、4コーナーに大けやきがあり、それが邪魔になって非常に見にくいからだ。

 さて、ここからが本題。ワタクシがまだまだ若い頃、先輩記者に「全然見えません!JRAに掛け合って、あのけやきを伐採するように言ってください」と言ったことがある。すると、先輩から「お前、何ちゅうことを言うんだ!知らんのか!」とそれはそれは激怒された。

 「けやきの下にはお墓があって、いろいろと問題があるんだ」

 当時は「うそでしょ?」と思っていたのだが、その後に調べたところ、土地買収をする際に結構もめたよう。その名残で大けやきの下には本当にお墓があり、これは今でも存在している。

 そりゃ~、何かをしてたたりにあったら誰でも嫌ですからね。競馬担当記者を引退するまで、この条件だけは我慢しつつラップを採取することにしよう。

(馬サブロー美浦支局・玉川 祝)

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