武市厩舎が好調な理由は-ヴィクトリアマイルのリーサルウェポンも爆穴!?

 武市康男厩舎は5月7日終了時点で11勝を挙げ、関東リーディング上位に名を連ねている。一昨年が16勝、昨年は12勝だったことを考えれば、この成績は立派の一語。「何か秘密でもあるの?」と思ってトレーナーに聞いてみた。

 開業以来この厩舎の取材を担当しており、大体のことは把握しているつもりだったが、”とにかくよく使う”というのが記者の印象。実際、師は「出走率はここ2年、実は美浦でナンバー1なんです」。感覚だけでなく、やはり数値としても表れていた。「それでも、どうして今年はこんなに勝っているの?」とストレートに尋ねると、最初は「たまたまですよ~」と謙遜しつつ、次第にいろいろと話をしてくれた。

 今年になってマイネルトゥラン、トミケンシャルゴー、そして障害戦ながらシンキングダンサーと、立て続けにオープン馬を輩出。「(調教助手として)師事していた鈴木康弘厩舎の時に感じたのですが、オープン馬が多くいると厩舎が活気づくし、グループ調教でも他馬にいい影響をもたらします」と、これが大きな要因だとまずは説明する。まあ、相撲でも横綱の胸を借りてケイコをすれば地力が強化されるというだけに、確かにうなずける。

 一方、今の出走確定システムだと下級条件は間隔をあけないとレースを使えない状況になっているが、その点をどのように効率的にクリアしているのか。

 「放牧先の関係者との連携を強化し、厩舎へ戻したらすぐに使える状況にする」との意識を強くしたという。また「放牧も3週間までなら心肺機能、筋肉も落ちないというのが持論。それを考慮してうまく馬房を回しているんです」。う~ん、これが回転率ナンバー1の極意なのですね。

 今週はG1・ヴィクトリアマイルへリーサルウェポンが出走。恐らく人気は全くと言っていいほどないだろうが、前走の福島牝馬Sも最低人気ながら5着と奮闘。それも別定戦での結果だけに、評価ができるはずだ。今の武市厩舎の勢いなら、アッと驚くような激走が見られるかもしれません。

(馬サブロー美浦支局・玉川 祝)

【馬サブローコンテンツ】

・僚紙「馬サブロー」栗東支局長・竹村浩行の予想は→こちらをクリック

・“万券ハンター”こと美浦支局長・佐野裕樹の予想は→こちらをクリック

・紙面で人気!スピード指数作者・坂口元一の予想は→こちらをクリック

・スタッフによる予想動画「馬サブローTV」は→こちらをクリック

編集者のオススメ記事

玉川祝「トレセン漫遊記」最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(競馬・レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス