関西騎手に「ゴルゴ」と呼ばれる調教師の素顔を紹介

 黒のスーツにサングラス。これが高橋文雅調教師の、競馬場でよく見るスタイルだ。いわゆるロッカーを思い起こさせる風貌で、話を聞くと、やはり学生時代はバンドを組んでドラマーをやっていたそうだ。それも「ヤマハの音楽教室に通っていた」と言うのだから、かなり本格的に叩いていたのだろう。

 筆者も、社会人になるまではライブハウスやビアガーデンなどでギターを弾いていたので、趣味の話で同調教師とは合う。好きなバンドがローリングストーンズみたいで、そしてその音楽のルーツにも興味を持っていた。

 モロ、ブルース系となり、ストーンズのバンド名の由来にもなった”Rolling stone”の作者マディ・ウォーターズやレットイットブリードに収められている”Love in vain”の作者ロバート・ジョンソンなども好んで聴いているのだから、やはりかなりの通と言えるだろう。

 先日、師が「ギターも持っているからチューニングしてよ!」と言うので所有のギターを弾かせてもらったところ、やはりブルージーな音の出る代物でしたな。チューニングのついでに前記ロバート・ジョンソン作の「Sweet home chicago」やビートルズの「Two of us」などを試し弾きしたが、途中でハモリを入れてきたので”今度、一緒に演奏してみようかな?”と勝手に考えております。

 ところで、調教師になってもいまだにロッカー気質を捨て切れず、冒頭のような風貌とあって「いや~、セリ場で誰も僕に近寄って来ないんだよ」と嘆いていた。まあ、一般的には近寄り難い見た目でしょうし、そりゃそうでしょう。関西のジョッキーたちには「ゴルゴ」(殺し屋かい!)とあだ名をつけられているそうで笑ってしまうが、根はとてもいい人と、ここではフォローしておきましょう!

 音楽も競馬もリズムはとても大事。師が自らまたがって仕上げる馬は、きっとその点を重視していることだろう。8ビートどころか、16ビートくらいの速さを出す馬を高橋文雅厩舎には出してもらいたい!

(馬サブロー美浦支局・玉川 祝)

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