JRA調教師も思わず熱狂のWBC 頑張れニッポン

 WBCが開催中で、テレビの週間視聴率は軒並み日本戦が上位を占めている。侍ジャパンの大活躍で日本列島は現在、野球一色になっていると言っても過言ではない状況だ。

 12日に行われた日本-オランダ戦を斎藤誠調教師、栗田徹調教師と東京ドームでライブ観戦した。栗田徹師と私は不定期に”徹ちゃん会”(筆者が勝手に命名)を開催しており、相撲やら歌舞伎やらを見て、その後に晩さん会を開いている。今回は、1月に何となく「今度はWBCでも見ますか!」という流れになり、チケットを購入していたのです。

 当初は、馬サブローの澤田記者を連れて3人で観戦予定だった。ところが10日に「はい、これWBCのチケットね」と栗田徹師へ渡しているところを、たまたま斎藤誠師が目撃して「いいなあ、いいなあ!俺も行きたいよ~」と-。そういうことならばと、先輩トレーナーの願いをかなえるために栗田徹師が奮闘することになった次第だ。

 澤田記者に「野球、大して好きじゃないよね」と、”調教師>若手記者”の力関係を存分に発揮してチケットをゲット!まあ、澤田君が野球に興味がないのは衆知のことで、彼の目的は晩さん会。「試合の終了時間を考えると今回は(晩さん会は)ないよ」と伝えると、「そんなの嫌です!いい物を食べるんです!」とうるさかっただけに、私としても渡りに船みたいなメンバー変更でした。

 ちなみに、斎藤誠師に「そんなに野球、好きだったですか?」と聞くと、「元巨人の篠塚選手のファンで、少年野球では6番を着けてセカンドを守っていましたよ」と昔話を教えてくれました。

 それにしても、この2人の熱の入りようはすごかった。当日、斎藤誠師はフィリーズレビューにアズールムーンを出走させていたので阪神から、また栗田徹師は昇竜Sにラッシュアウトを使っていたため中京から、それぞれ駆けつけての東京ドーム入り。しかも現れた際の格好は、ともに日本代表のユニフォーム姿!!”どんだけ愛国心が強いんだよ”と思ってしまった。

 観戦中は「そこで高めはない!」とか言って、「職業柄、どうしても監督者の目線で見てしまう」と2人はつぶやいておりました。ハイ、大衆食堂などでよく見かける、管を巻く野球オヤジと何も変わらない光景ですね。

 ご存じかとは思いますが、この試合は午前0時近くまで行われ、午後11時過ぎからは「終電にご注意ください」と場内放送がされていた。2人に「大丈夫?」と聞いたのですが、「こんないい試合を最後まで見ないで帰れるかい!」と熱気は頂点に達していた。確かに試合後、小久保監督が「死闘」(延長11回、8-6で日本勝利)と称したほどの好勝負。その気持ちは分かりますけどね。

 とにかくこの試合、日本が勝って良かった。あの場の雰囲気を考えると、もし負けていたら私が2人に八つ当たりされていたのは間違いなかったので…。

(馬サブロー美浦支局・玉川 祝)

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