生類憐れみの令

 恒例である年始の変則開催とはいえ、短期間に”取材→競馬→取材→競馬”で目の回るような忙しさでした。ようやくそれも終了。ホッとしております。

 さて早速ですが、本日は車の話を。美浦トレセンは総面積が220万平方メートルを超える広大な場所で、取材となると時間効率を考えても車は必需品。

 しかしながら、トレセン内は平成の世になっても”生類憐れみの令”が発布され、”馬優先”と自動車学校では習わない標識がそこらじゅうに掲げられている。当然、厩舎間を移動するには神経をとがらせて運転するのだが、万が一のことがないとは言えない。

 そこで、私の保険の一切合切を丸投げして任せてある、その職業に就く大学の後輩に聞いたことがある。

 「もし馬と接触事故を起こしたらどうなるの?」

 「そうですね~、馬は人ではないから対物扱いになりますね」

 「ふ~ん、それで俺はどんな保険に入っているんだい?」

 「先輩は安く!安く!とうるさいから、人身事故1億円、対物は0円となっております」…。

 さすがに私の頭脳でもピンときた。”トレセンにはG1をいくつも制して天文学的な金額になっている馬も歩いているよなあ。おまけにその上にもし、ウッチー(内田博幸騎手)やエビちゃん(蛯名正義騎手)など年間で億は稼ぐだろう人物がまたがっていたらどうなる?? ひ孫の代まで払い続けるか、トランプタワーからダイビングするしかなくなるわ!”

 すぐさま「バカヤロー!今すぐ2つとも無制限にしろ!何かあったら玉川家が滅びるじゃないか!」とさすがに温厚な玉ちゃんでも後輩に怒りましたわ。

 それを知ってからというもの、他社でも新人記者が入ってきたら必ず「車の任意保険は無制限にしなさい!」と推奨しております。

(馬サブロー美浦支局・玉川 祝)

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