【土曜中山５Ｒ・２歳新馬】

　◎スガノブリランテは入厩当初から、馬体の良さと軽い身のこなしに注目していた一頭。時間をかけて仕上げたところに除外もあって出走は延びたが、いよいよデビュー戦を迎えることになった。美浦のポリトラックコースとはいえ、１Ｆ11秒台を連発。特に今週は併走馬を軽くあしらっており、脚力は間違いなくある。実戦でのテンションが鍵でも、まともなら好勝負になる。

【土曜中山２Ｒ・２歳未勝利】

　前走の◎モシモは体力不足をカバーするために直線競馬へ。すんなりと好位に取りついたが、追いだすと内へ内へと切れ込むシーンがあった。さらにゴール前では前が壁になり、進路変更を余儀なくされてしまう形になっての４着。スムーズなら際どい勝負になっていただろう。中間は体力強化に力を入れ、陣営の思惑通りにビルドアップ。デビュー当時はダートが主体だった追い切りも、今回は美浦のウッドチップコースで２本。特に今週は５Ｆ66秒２の時計をたたき出すなど、走りっぷりの良さが際立っていた。鞍上に戸崎圭太騎手を確保したあたりにも、勝負気配がプンプンと漂っている。

【土曜中山12Ｒ・３歳上500万下】

　◎ハートオブスワローの前走は先行有利の新潟内回り。外枠からジワッと馬群に寄せて行ったが、１角では後方３番手。苦しい位置からのレースとなってしまったなか、直線は外から追い上げて０秒３差…決して悪い内容ではなかった。馬体維持を優先して調整された春とは異なり、この中間は攻めを強化し出来もアップ。直前の動きも申し分ない。差しが決まる今の中山なら外を回っても間に合う。

（馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹）

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