【土曜中山１Ｒ・２歳未勝利】

　◎グノーシスのデビュー戦は出遅れて後方を回ってくるだけの競馬になってしまったが、ケイコの動きからもあれが本来の姿ではない。前走の１週前追い切りは美浦芝で１Ｆ11秒９をマークするなど、走りっぷりの良さが目立っていた一頭。当時の鞍上・岩部純二騎手（今回は内田博幸騎手）も「いいモノがありますよ」と評価していただけに、あとはメンタルの問題だろう。出遅れ癖のあるクワトロダッシュが抜けた１番人気。あとは低調で、お世辞にもレースレベルが高いとは言えないメンバー構成だ。ガラリ一変を狙う価値は十分にある。

【土曜中山５Ｒ・２歳新馬】

　金曜朝、美浦の北馬場でウサギノダンスが蛯名正義騎手を背に最終調整を行った。ダクを踏んだあとにはゲート練習。オッと思わせるほど出が速かった。「まだ緩いところはあるけど、感触は悪くない。スタートも良かったし、血統も魅力。チャンスはあると思うよ」とはジョッキー談。追い切りで好時計が出ており、肌ツヤの良さも目立っている。印は☆でも、馬券は買っておきたい。

　一方、◎パワフルテソーロは一瞬の切れよりも長くいい脚を使えるタイプ。エアレーション＆シャタリング作業で上がりを要するようになった今の芝は合っているはずだ。長めから追って楽に抜け出した追い切りの動きも良く、本命はこちら。買い方はオッズ次第で。

【土曜中山12Ｒ・３歳上500万下】

　◎メガポリゴンはダートで勝ち上がりながらも500万下初戦で芝を選択。陣営の”芝でこそ”との思惑を感じ取れる。その内容もいい。先手を奪えるくらいのスピードを見せながらも、控えてしまったことが裏目に。中盤に前へ入られたことでいったん後方に下げながら、そこから盛り返しての４着。着差が着差だけにもったいない一戦だった。大型馬の叩き２戦目で出来もアップ。狙うなら今回だ。

（馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹）

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