スムーズならウェルブレッド

 「一発狙っていたんだけどね」と悔しそうな表情を浮かべたのは加藤征弘調教師。先週日曜の新潟1R・シャインサンデーのことだ。

 「落馬の影響をモロに受けた。立て直してからの脚はすごかったし、不利がなければ勝ち負けだったでしょう?」。上がり3F33秒9はもちろんメンバー最速。先着馬が35秒台だったこともあって、とにかく末脚の威力は目立っていた。配当的な妙味は薄れるものの、順調なら次は大丈夫だろう。馬柱に目をやりながら「この馬も前走スムーズに運べなかったからね」と。その馬とは-。

【東京8R・4歳上500万下】

 ◎ウェルブレッドの前走は前が壁になり、何度も進路を変更するシーン。最後は内を突いて差を詰めていただけに、もったいない一戦だった。「スタートがあまり上手ではないから、前半の位置取りがポイントとなりそう。連続騎乗の岩田(康誠)君だし、得意のこの条件で何とか決めてほしい」と期待を込める。状態も安定しており、狙い目は十分だ。

【東京9R・富嶽賞】

 ◎ケンコンイッテキは休ませて良くなったと聞いていたが、確かに胸前、トモの張りは頼りなかった以前と比べて明らかに変わってきている。前走は正攻法の競馬。早めに先頭に立ちながらも、並んできた3着馬を最後まで抜かせなかった内容はたくましくなった証明だ。疲れもすぐに抜けて、予定通りのローテ。ここも上位争いは必至とみる。

【東京12R・4歳上1000万下】

 医療や調教施設の進歩で、今は1年以上の休養明けでもいきなり勝利する馬が多くなった。◎シンボリハミルトンは今回が1年5カ月ぶりの実戦。攻め気配はまだまだ上向く印象があるものの、順調に乗り込みを消化し十分に走れる態勢だ。過去にはクラスでの連対実績があり、近7戦は全てメンバー最速の上がり3Fをマーク。無理せず追走できるこの条件なら、いきなり勝ち負けになってもいい。

(馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹)

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