もう一丁いける!エンジニア

 ヴィクトリアマイルの本命はアットザシーサイド。良馬場なら積極的に買いたかったのだが、あいにくの雨。某新聞社の”神予想家”Tも「重い印打つか考えたんですけどね。雨が降るので印を下げました」。彼もそうだが、今シーズンは馬場に頭を悩ます予想家は多い。想定外の高速決着が続くGI戦線。これについては「GIレイティングの関係もあって、速い時計が出るのでは?」と某敏腕新聞記者は読む。なるほど…と思った。この件を美浦関係者何人かに聞いてみたが、納得されることが多く、否定されることはなかった。果たしてどんな”マジック”で回復なるか、参考レースは8Rの1000万の芝マイル戦。推奨馬もいるし、重要な一戦だ。

【東京8R・4歳上1000万下】

 ◎エンジニアは昇級即通用の器。前走は2頭に挟まれ、追いづらいシーン。ゴール前も狭いところに入ったが、グイッと伸びての完勝劇。最後は余裕があったように、まだ時計も詰められるはず。攻め気配も絶好で、上積みの大きさはこちらの想像以上。2連勝といく。

【東京4R・3歳未勝利】

 新潟との両にらみで結局は東京へ。鞍上に戸崎圭を確保できた運もある。◎ディーチェに期待した。速い脚が使えない反面、バテない脚質。前走もしぶとく脚を使っている。国枝師も「使うごとに体質が強化されてケイコの動きも良くなった。距離短縮はいいし、前々でさばければチャンスはあるよ」と期待十分。絶好調の厩舎の勢いに乗った。

【東京12R・BSイレブン賞】

 ◎エルフィンコーブは4走前に当舞台で2着。初物ずくめで、さらに出遅れるロスがありながらも強烈な末脚を駆使して勝ち馬に迫った。馬場差があるにしても走破時計も優秀で、次走でのVは当然の結果と言える。昇級後はチグハグな競馬が続くが、力はこのクラスでも通用。ひと叩きして東京、さらに鞍上・戸崎圭は何とも不気味だ。配当的な妙味が見込めるメンバー構成だけに狙ってみたい。

(馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹)

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