立ち直ったヤマニンシャンデル

 NHKマイルCはボンセルヴィーソに◎。前走のニュージーランドTは中山マイルの大外枠。出が鈍く、二の脚で2番手につけたが、出したことで掛かり気味。その影響もあってゴール前のひと伸びを欠いたが、これだけのマイナス材料が多い中で上位争いに加わったことを高く評価したい。ある程度離して後続に脚を使わせたいだけに、逃げられるこの枠は希望通りと言えるだろう。近5年で逃げ馬が3勝。歴史に名を刻む名馬の後押しを受けて、一気の逃走劇に期待する。

【東京1R・3歳未勝利】

 東京ダート1600mは、ごまかしの利かない舞台。だからこそ、斤量の恩恵が大きいと思っている。◎ラインアストロはダートへ戻して、鞍上は乗り慣れた武藤。ルーキーの中では積極的な騎乗ぶりが目立ち、伸びしろの大きいジョッキーだと見る。ラボーナ1本被りのレースで、どう勝負を挑むか注目だ。

【東京8R・4歳上1000万下】

 ◎オウケンブラックが中間マークした時計は3本。ただ、時計以上に運動量を増やしたことで、張り、ツヤともに最近では1番と思えるほど。こういう仕上げができるようになったのは、体質が強くなった証拠だ。今週もウッドコースを周回させてから、ポリトラックコースへ。1F11秒7でまとめたように、いきなり全開の態勢だ。

【東京12R・立川特別】

 ◎ヤマニンシャンデルは昨年2月に1000万下を勝ち上がり、続く準オープンでも小差3着。近2戦の大敗は除外の影響により体調を崩したもので、本来は上級のパフォーマンスを期待できる一頭だ。体調さえ戻ればあっさりのシーンがあってもいい。立て直された今回はケイコの動きが見違えるほど良化。直前も併せ馬で楽に先着したように臨戦態勢は申し分ない。一変が濃厚とみて全力買いといく。

(馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹)

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