【日曜・中山２Ｒ・３歳未勝利】

　父・武藤善則調教師が、息子・雅のために渾身の仕上げて準備した◎グリッタードリーム。「初ダートだった２走前は負けているが、ダートが悪いイメージはない」。軽い砂で気分良く行きすぎてしまったことが、敗因に挙げられる。中山芝1200ｍでスピード負けしなかった前走内容から、この条件で変わるパターンだ。４頭の初出走に加えて、５頭が３カ月以上の休み明け。強敵不在のここは、Ｖの確率はかなり高いとみる。芸能活動をする娘・彩未は「父親が育てた馬に弟が乗って、自分がプレゼンターをすることが夢」と語っており、家族の思いがギュッと詰まった一戦となりそうだ。

【日曜・中山９Ｒ・潮来特別】

　500万でくすぶっていた◎デルマサリーチャンを復活させたのが、モレイラ騎手。彼の”マジック”によって、今では1000万でも勝ち負けが期待できるまで成長。外人騎手への騎乗依頼も普通になって、人馬ともにワンクラス上がった。直前の追い切りの動きも良く、ここは狙ってみたい。

【日曜・中山12Ｒ・４歳上1000万下】

　◎ハレルヤボーイは過去２勝がともにマイル戦。特に中山での未勝利勝ちは、出遅れながらも後続を５馬身突き放す圧巻の内容だった。同舞台の３走前も３頭併せの形からよく伸びていたが、ゴール前で寄られて立ち上がる不利。あれがなければもっと際どい勝負になっていた。立て直して出来の良さが際立つ今ならいきなり勝ち負けに。○リンクスも絶好調。先行力を生かしての粘り込みがある。

（馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹）

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