持ち馬の入厩が重なってしまって、どちらを担当するか、悩んでいた矢田調教厩務員。そこへ追い切りを終えた丹内が「この馬、走るから手放さない方がいいよ」。

【日曜・中京５Ｒ・３歳新馬】

　◎コスモペリドットのことだ。「ジョッキーの一言で最終的には決めたよ。筋肉の付き方や、走りっぷりを見ても牧場でしっかりと乗ってきたことが分かる。順調にデビューを迎えられたし、初戦から楽しめそうだね」とニッコリ。中京芝1600ｍはカーブに入るまでそれほど距離がなく、またきつい。外にポジションを取ると、終始外々を回らされるような競馬になってしまう。二人で理想は内枠と話していたが、１枠２番の抽選結果に思わずガッツポーズ。ここならロスなく運べる絶好の位置取りが可能だ。「馬は元気だけど人がね。京都から中３日で中京。オレがバテちゃうかもね。でも、来週いい報告ができるように、頑張ってくるよ」。本日メイチの勝負予定だ。

【日曜・中山11Ｒ・ＡＪＣＣ】

　筆者は国枝厩舎の時計番。美浦での仕事は、この厩舎を中心に動いている。だからだろう、一気に何頭か追う中でも、どの馬に注目しているか、注目していたかは、コメント以上に表情でつかむことができる。今週は◎タンタアレグリア。休養が長引いたとはいえ、これぞ怪我の功名か。追い切りの動きは素晴らしく、かなりのパワーアップを印象づける。新聞のコメントはまだ読んでいないが、それ以上に自信ありの１頭だと言っておこう。

【日曜・中山12Ｒ・４歳上１０００万下】

　ダートで勝ち上がってきた▲オージャイトを除けば、前走の最高着順が７着という顔触れ。レベルに疑問符のつくここは大穴狙いでＯＫだろう。◎スマイルシャワーは使える脚に限界があり、究極の決め手勝負となった前走のような流れでは大敗も仕方がない。適度に上がりを要する今の馬場と、先入観なしに乗れる鞍上のスイッチは魅力。十分に乗り込んで力を出せる態勢だけに一発を期待する。

（馬サブロー美浦支局長・佐野裕樹）

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