「園田ジュニアカップ」（３１日、園田）

　断トツの１番人気のガリバーストームが余裕で逃げ切り、デビューから無傷の５連勝で、１０月の兵庫若駒賞に続く重賞２勝目を挙げた。２着は３番人気のアンサン、３着にはベルレフォーンが入った。

　来年のクラシック戦線の主役に、ガリバーストームが堂々と名乗りを上げた。コンビを組む広瀬航は「普通に走れば勝てると思っていた」と相棒を絶賛。管理する尾林幸師は「断然の１番人気でジョッキーも大変」と大仕事をねぎらった。

　レースでは世代ナンバーワンの素質と実力を証明した。スタートですんなり先頭に立つと、あとはゴールまでガリバーストームのペース。指揮官が「スタンド前では折り合いをつけて、スピードを落とせていた」と早い時点で勝利を確信するほどだった。

　この快進撃の先に見据えるのは、２０２２年の兵庫ダービー制覇。「背負うものは大きい。来春からは大きいレースが続く。寒い冬をどう乗り越えるか」とトレーナーは愛馬と一緒に夢を膨らませる。