【サンタアニタT】トロヴァオが1年8カ月ぶりの重賞V
「サンタアニタトロフィー・S3」(2日、大井)
開催3日目の11Rで行われ、5番人気のトロヴァオが約1年8カ月ぶりの重賞4勝目を挙げた。好位追走から直線の残り1Fで突き抜けた。8番人気のゴールドホイヤーが後方から追い上げて2着。先行した3番人気のハルディネロが3着に粘った。なお、1着馬は「第59回ゴールドカップ・S1」(12月21日、浦和)の優先出走権を獲得した。
JRAの強豪を相手にしてきたトロヴァオが、実力を改めて証明した。勝負どころの3角から切れ味の違いを見せつけ、重賞4勝目を決めた。
昨秋以降は交流重賞の出走が続き、南関東同士の戦いは1年2カ月ぶり。道中は内ラチ沿いの中団でロスなく脚をためた。「前走で力んでしまう癖があったので、後ろで我慢させた。そこをクリアできたことが大きい」と2回目のタッグを組んだ笹川翼がエスコート。外を進出したハルディネロと並んで仕掛けると、4角で一気に先頭。そのまま押し切った。「前走よりも仕上がっていた。8歳ながらも馬が若い」と鞍上も舌を巻く。
荒山勝師にとっては2019年のノンコノユメ、20年のワークアンドラブに続いて、この重賞は3連覇。「大井のマイルに適性の高い馬が結果を出してくれる」とトロヴァオの活躍にも目を細める。今後は浦和記念(23日)、勝島王冠(12月8日、大井)を両にらみ。衰え知らずの走りで、さらにタイトル獲りを狙う。
ゴールドホイヤー(2着)「今日は集中して、いい競馬ができた。これで復調してくれれば」(山崎誠)
ハルディネロ(3着)「ペースが速くなって、最後は疲れた。もう少しスローが良かったけど、馬は頑張った」(真島大)
ティーズダンク(4着)「3~4コーナーでは手応えが良かったが、しまいがジリジリになった。(原因は)分からない」(和田譲)
グレンツェント(5着)「枠に尽きる。この馬が好走する時は内枠。道中で脚を使ってしまった」(森泰斗)