【JDダービー】キャッスルトップが逃げ切って大波乱 ブービー人気の重賞初Vが交流G1

 JDDを制した仲野光(左)とTCKイメージキャラクターの菜々緒(撮影・持木克友)
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 「ジャパンダートダービー・Jpn1」(14日、大井)

 開催3日目の11Rで行われ、ブービー人気の船橋所属馬キャッスルトップが、3歳ダート王決定戦を逃げ切ってしまった-。ゴール前まで追いすがった2番人気のゴッドセレクションが頭差の2着。さらに頭差で3番人気の牝馬ウェルドーンが入り、1番人気のスマッシャーは追い込み切れず4着に終わった。

 この5月にデビュー初勝利を挙げて3連勝中とはいえ、南関東ではB2格付けの“超伏兵”が、とてつもない大仕事をやってのけた。殊勲の仲野光は、2014年6月デビューの8年目で31歳。通算でも、この勝利が45勝目で今年5勝目。もちろん、重賞初制覇。「信じられないですが、最後は必死で、本当に疲れました。厩舎の皆さんに感謝ですね」と喜びの声を振り絞った。

 キャッスルトップはスタート良く飛び出すと、有力馬たちがライバルの出方をうかがい合うのを尻目に、得意の逃げ戦法。最初の2Fこそ11秒台だったが、向正面に出るや一気にペースを落とし、ゴール前を除いて3回も1F13秒台のラップで馬に余力を残した。

 引き揚げてくる愛馬を待つ間は、「オレもビックリした!」のセリフを連発していた渋谷博師も、しばらくは引きつった表情。それでも「馬に勢いがあったし、乗り役がうまく導いてくれた」と、笑顔でキャッスルトップと仲野光のコンビを称えていた。

 ゴッドセレクション(2着)「本当に悔しい。有力どころが来るのを待って、焦らずに追い出したけど、ノーマークの馬にやられてしまった」(中井)

 ウェルドーン(3着)「惜しかった。やりたいレースはできたし、馬は前走より良かった。最後交わす感じはあったけど、男馬相手もあったかも」(武豊)

 スマッシャー(4着)「ポジションはイメージ通りだったけど、道中スローで、一気にペースが上がって置かれた。力負けじゃないと思う」(坂井)

 リプレーザ(5着)「思ったより前で競馬ができて、4コーナーでこれならと思ったけど、最後伸びを欠いたのは距離かも」(幸)

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