【関東オークス】ウェルドーンが重賞初制覇 武豊「まだ伸びしろのたっぷりある馬」

 熱中症でウェルドーンのいない記念撮影での武豊(左)=川崎競馬場(撮影・持木克友)
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 「関東オークス・Jpn2」(16日、川崎競馬場)

 開催3日目の11Rで行われ、好位を追走した1番人気で武豊騎乗のウェルドーンが、逃げ粘った2番人気のケラススヴィアを直線半ばでかわして優勝。3着にはランスオブアースが中団から押し上げた。なお、ケラススヴィアは「第25回スパーキングレディーカップ・Jpn3」(7月8日、川崎)の優先出走権を獲得した。

 直線の激しい追い比べを制して、ウェルドーンが初めての重賞を制覇した。最終3角からはケラススヴィアと一騎打ち。最後は力強く伸びて、2馬身差で勝利をつかんだ。

 レースは、3冠を狙うケラススヴィアが逃げ、それを見るようにウェルドーンは外めの5番手から理想的な競馬。それでも、まだまだ幼い気性が目立った。「取りたいポジションを取れた。だけど、馬がやめようとするので、うながしながら乗った」と武豊は苦笑い。1周目のゴール板を通過する時点で、スピードを緩めようとしたため、懸命にエスコートした。

 初めてのナイターに加えて、昼に降りしきった雨により不良馬場。タフなコンディションもはね返した。2戦前以来のコンビとなった鞍上は「以前に乗ったときよりも強くなっている。まだ伸びしろのたっぷりある馬」と将来性を約束する。これで3連勝。初勝利まで6戦を要したが、着実に力をつけている。

 角田師は「馬の状態を見ながらだが、さらに上のステップを」と、次の目標にジャパンダートダービー・Jpn1(7月14日、大井)での交流G1挑戦を掲げる。父は昨年のダート・リーディング種牡馬に輝き、勢いに乗るヘニーヒューズ。確かな遺伝子にふさわしく、砂のスターホースへと駆け上がっていく。

 15年ぶりの南関東牝馬3冠を目指したケラススヴィアは2馬身差の2着に敗れた。森泰斗は「残念。3冠を期待していた方々には、申し訳ありませんでした」と唇をかんだ。「初距離で戸惑いながらも、よく頑張ってくれた。勝った馬が強かった」とレースを振り返った。

 ランスオブアース(3着)「初めてのナイターでテンションが高く、出遅れたのが最後まで響いた。もう少し前で競馬をしたかった」(泉谷)

 グロリオーソ(4着)「リズム重視で、少し脚を余した感じ。砂をかぶって、もまれた方が頑張って走る」(矢野貴)

 ネイバーアイランド(5着)「最初からマイペースで行ったが、向正面でも手応えがあって、最後外に出したら思いのほか伸びた。5着は本当にうれしい」(魚住謙)

 ベルヴォーグ(9着)「2、3番手に付けられれば良かったけど、ナイターのせいか、行きっぷりが悪く、周りを気にしていた」(幸)

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