【ユングフラウ賞】ウワサノシブコが大金星 8番人気が接戦制し桜花賞へ
「ユングフラウ賞・S2」(23日、浦和)
開催2日目の11Rで行われ、8番人気のウワサノシブコが大金星を挙げた。4角2番手から直線で1番人気のケラススヴィアに並びかけ、ゴール前で頭差交わして重賞初タイトルを手にした。3着には2番人気のグロリオーソが食い込んだ。なお、1~3着馬は「第67回桜花賞・S1」(3月31日、浦和)の優先出走権を獲得した。
デビューから4戦4勝で重賞連勝中のケラススヴィアが断然ムードの新年初の3歳牝馬重賞だったが、ゴール前で大どんでん返しが待っていた。殊勲のヒロインは、ゴルフ界の若きスターを思い起こさせる馬名のウワサノシブコだった。
道中は馬群中団の外めを追走。3角過ぎから早めにスパートしてケラススヴィアの2番手まで追い上げると、最後の直線では女王候補の外に馬体を併せての叩き合い。ゴールでは頭差先着していた。
「前の集団を追い掛けて、早めに動きました。最後は差してくれ…と思って」と和田譲。1月22日に地方通算900勝をマークしたが、重賞はこれで2勝目。管理する岡田一師にとっては実に29年ぶり3回目の重賞タイトルだった。
ウワサノシブコはホッカイドウ競馬でデビューし、牡馬混合重賞で入着はあったが、南関東転入以来3戦目の前走で3勝目をマークしたばかり。次の桜花賞で、この日の激走がフロックでなかったことを証明したいところだ。
ケラススヴィア(2着)「斤量56キロはきつかった。逃げが決まらない馬場で逃げたのも裏目に出た。1400メートルは忙しい」(森泰斗)
グロリオーソ(3着)「自分で動きたかったが、我慢させられた。重賞とは思えないくらいペースが遅かった」(吉原寛)
アイカプチーノ(4着)「ゲートが速くなく、出負けしたが収穫はあった」(山口達)
プレストレジーナ(5着)「やりたい競馬ができた。少し上の馬とでは足りないところがある」(笹川翼)