【地方競馬】カジノフォンテンが勝島王冠V 4番人気が逃げ切って重賞2勝目

 逃げ切って勝島王冠を制したカジノフォンテン(中央)=撮影・持木克友
 勝島王冠を制したカジノフォンテンと関係者(撮影・持木克友)
 勝島王冠を制したカジノフォンテン(撮影・持木克友)
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 「勝島王冠・S2」(9日、大井)

 開催3日目の11Rで行われ、カジノフォンテンが重賞2勝目を挙げた。4番人気は好スタートからハナを奪って、そのまま逃げ切った。断然の1番人気に支持されたモジアナフレイバーは直線でいったん2番手に上がるも、ゴール寸前で2番人気のノンコノユメに内から交わされた。なお、優勝馬は「第66回東京大賞典・G1」(12月29日・大井)の優先出走権を獲得した。

 会心の逃げ切りでカジノフォンテンが、一線級のライバルを撃破した。最後の直線では張田昂の左ムチに応え、2着のノンコノユメに2馬身差。最終4角からは圧倒的1番人気のモジアナフレイバーが迫ったが、手応え十分に押し切った。「道中でも楽をできた。もう最後はドキドキだったけど、よく頑張ってくれた」と鞍上はパートナーをねぎらう。

 苦手にしていた大井コースでハナを切る作戦は、主戦からの提案だった。その進言に山下貴師も任せた。「いろいろな課題を少しずつ克服してくれている。すごく自信になった」と張田昂は目を細める。フォンテンとコンビを組んで9戦目。勝利騎手インタビューでは、思わず声を詰まらせながら「この馬と出会えたことに感謝している」と6月の京成盃グランドマイラーズ以来の重賞タイトルの喜びをかみしめた。

 まだまだ伸びしろがある4歳馬。山下貴師は「東京大賞典へ向かいたい」と年末に照準。次戦はG1舞台でJRA勢を迎え撃つ。

 ノンコノユメ(2着)「道中スムーズさを欠いた分、届かなかったが、改めて力のあるところを見せた。年末が楽しみ」(笹川翼)

 モジアナフレイバー(3着)「前走が千六だったせいか、3コーナー手前まで引っ掛かっていて、その分、ゴール前で下がった。勝たなければいけないレースだったが」(繁田健)

 リッカルド(4着)「スタートで後手を踏んだけど、前にいい目標がいて、うまく立ち回った。4角ではモジアナより手応えが良かったけど、あとは年齢的なものかな」(矢野貴)

 マースインディ(5着)「道中はついて行けなかったけど、タメが効いて、直線は外に出してよく伸びた」(和田譲)

 ゴールドホイヤー(6着)「外枠は苦にならなかったけど、息が重かった。それでも、休み明けとしては上々の内容」(山崎誠)

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