【地方競馬】サブノジュニアがアフター5スター賞V 1番人気が末脚さく裂重賞初制覇
「アフター5スター賞・S3」(8日、大井)
開催2日目の11Rで行われ、サブノジュニアが重賞初制覇を成し遂げた。1番人気は中団追走から直線で馬群を割って突き抜けた。2着は2番人気のキャンドルグラス、3着には4番人気のブロンディーヴァが入った。なお、優勝馬は「第31回テレ玉杯オーバルスプリント・Jpn3」(9月22日、浦和)と「第54回東京盃・Jpn2」(10月7日、大井)の優先出走権を獲得した。
電光石火の末脚で、サブノジュニアが悲願の重賞初制覇を飾った。ゴール前の直線で内から伸びると、残り100メートルで、先頭まで突き抜けた。
道中は10番手の後方。ハナを切ったサイタスリーレッド、クルセイズスピリツが快調に飛ばす流れのなか、後方で脚をためた。「力があることは分かっていたけど、思ったよりも後ろになって焦った。窮屈な競馬になったことは反省したい」と矢野貴は苦笑いする。
だが、それが最後の末脚を生んだ。「ヤル気があるんだか、ないんだか。それがこの馬の特徴でもある。でも、最後は南関東ナンバーワンの末脚があるから」と鞍上の期待に応えた。
管理する掘千亜師は「若い頃は気性が難しかったり、骨折も2回した。でも、いまは充実している」と待望の勝利に目を細める。今後は東京盃、JBCスプリント・Jpn1(11月3日、大井)でJRA勢に再び挑戦。重賞制覇の勢いで強敵を迎え撃つ。
キャンドルグラス(2着)「この馬のレースはできたが、やはり58キロはきつかった。(サブノと)同斤だったら、もう少し接戦になっていたと思う」(御神本訓)ブロンディーヴァ(3着)「51キロでチャンスがあるかと思っていたが、相手の力が上だった。それでもレース上手で、よく走っていた」(今野忠)
ライクアロケット(4着)「格上の馬相手で最初は流れに乗れなかったが、逆にそれがこの馬に向いた」(庄司大)
クルセイズスピリツ(5着)「前半競られたのは痛かったけど、前でしぶとく粘る持ち味は出せたと思う」(西啓太)
カプリフレイバー(12着)「これまでハナに行く競馬しかしてなかったので、もまれて戸惑った。休み明けの分もあったかも」(繁田健)