【地方競馬】ダノンファラオがJDD制覇 好調・矢作厩舎はダートもV

 直線で抜け出してジャパンダートダービーを制したダノンファラオ(左)=撮影・持木克友
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 「ジャパンダートダービー・Jpn1」(8日、大井)

 開催3日目の11Rで行われ、6番人気のダノンファラオが2番手追走から直線抜け出して大金星を挙げた。逃げた4番人気のダイメイコリーダが1馬身4分の3差の2着に粘り、中団から追い上げた8番人気のキタノオクトパスが3着に入った。断然の1番人気に支持されたカフェファラオは7着に敗れた。

 坂井の右ムチに応え、ダノンファラオが3歳ダート王の称号を手にした。「行けたらハナへ行きたかったけど、切り替えた。道中は手応えが良くない馬だけど、しっかり走ってくれた。前の馬を交わす感じは4コーナーであった」と鞍上はパートナーを称賛した。

 ゲートが開くと、これまで通りに積極的な競馬。逃げるダイメイコリーダを見るように2番手を確保した。

 そのまま最終4角を回ると、圧倒的1番人気のカフェファラオの追い上げは見られず、コリーダと2頭でのマッチレース。じわじわと脚を伸ばすと、内ラチ沿いで食い下がるコリーダを退けた。

 管理する矢作師は、父が大井の元調教師。鞍上の坂井も、父は大井で元騎手でもある坂井英師。大井に縁の深い師弟コンビは、4月8日の東京スプリントでもジャスティンで大井の重賞を制したばかり。

 そして、今回は3歳ダートの頂点。しかも、矢作師は今年、コントレイルで芝の日本ダービーも制している。指揮官はダノンファラオの可能性を「まだまだ緩いところがある馬。古馬になって完成すれば、もっと強くなる」と青写真を描く。夏は予定通りに休養。「11月に大井へ帰ってきたい」とJBCクラシック(11月3日・大井)を秋の大目標に掲げた。

 一方で、単勝オッズ1・1倍の支持を集めたカフェファラオは直線で失速。内ラチ沿いの3番手を進んでスパート機を伺ったが、4角手前で前の2頭との差が開き始め、レーンが必死に手綱をしごくも直線伸びず7着に沈んだ。

 「1コーナー手前でタイヤの跡に反応して、逆手前でコーナーに入るミスステップが響いた。それに今まで経験したことがないキックバックにも反応して、ずっとバランスが取れなかった」とレーン。デビュー以来3戦とも異次元の勝ちっぷりで大井に乗り込んだ怪物だったが、苦い地方ナイター初体験となった。

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