【地方競馬】伏兵のディアタイザンが重賞初制覇 3連単は波乱の決着
「第21回兵庫ダービー」(11日、園田)
好発を決めて主導権を握った7番人気の伏兵・ディアタイザンが、2番手から4角手前で詰め寄る1番人気のステラモナークを最後まで封じて逃げ切り、重賞初制覇を成し遂げた。3着には後方から伸びた2番人気のイチライジンが入り、3連単は2万9350円の波乱の決着となった。
ディアタイザンが見事に逃げ切って兵庫3歳馬の頂点に輝いた。
好発を決めてハナを主張。同型のステラモナークが番手に控えると、スローな流れに持ち込んでマイペース。向正面半ばでピッチを上げるが、その後も脚色は衰えることはない。ステラモナークが直線半ばでいったん並びかけたものの、最後は追い比べで振り切った。
見事に相棒をエスコートした杉浦健は「集中力だけは切らさないように心掛けていたが、リズムよく走っていたから最後もしっかりと伸びてくれた。ダービージョッキーになれて格段にうれしい」と悲願を成し遂げて喜びを爆発させた。
管理する碇清次師も兵庫ダービーは初制覇。「まだ注文のつくところはいっぱいあるが、成長の余地はある」とさらなる進境に期待を寄せる。
次走は未定だが「距離は問わない」と言う同師の言葉からも、活躍の舞台は広がるばかりだ。