【地方競馬】ワイドファラオがかしわ記念V JRA最低人気が逃げ切り

 逃げ切って波乱を呼んだワイドファラオ(右)
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 「かしわ記念・Jpn1」(5日、船橋)

 開催2日目の11Rで行われ、JRA馬6頭中で最低の6番人気だったワイドファラオが、逃げ切って初のG1級重賞制覇を成し遂げた。中団を追走した5番人気のケイティブレイブが2馬身差の2着に食い込み、3番人気のサンライズノヴァが後方待機から3着に追い込んだ。

 4歳馬のワイドファラオが並み居るダートの強豪馬を尻目にまんまと逃げ切った。「メンバーを見ても強力な先行馬がいなかったので、スタートだけ集中した」と福永祐。最内枠からポンと先手を取って、マイペースに持ち込んだ。

 道中2番手には約1年5カ月ぶりのルヴァンスレーヴが迫ってきたが、さすがに息が持たず、逃げ馬にプレッシャーを掛けるには至らない。「3コーナーまで楽に行けたので、後ろを待たずに早めにスパートを掛けた」と鞍上は振り返る。

 福永にとって、このレース制覇は2003年のスターリングローズ以来、実に17年ぶり。無観客競馬が続く今春は、4月19日の皐月賞をコントレイルで勝ち、次週26日のマイラーズCもインディチャンプで制するなど好調を続けている。

 それでも「お客さんがいない競馬場の寂しさは慣れるものではないし、競馬を続けさせてもらっている日々に感謝している」と表情を引き締め、「たくさんの応援をありがとうございました」とテレビやネットを通してファンにメッセージを送っていた。

  ◇  ◇

 ケイティブレイブ(2着)「今日も前走と同じようにリズム良く競馬ができました。道中はロスなく内を回れましたし、しまいもしっかり伸びています。乗せていただいた方々に勝って恩返しをしたかったのですが、残念です」(長岡)

 サンライズノヴァ(3着)「スタートのタイミングは良かったが、つまずいて後ろからのポジションになってしまった。馬場も乾いていて、空回りしていた」(武豊)

 アルクトス(4着)「今日はゲートを出た感じで運び、スローペースで自分も楽だったが、逃げた馬にも楽になってしまった。自分の競馬はできたと思う」(田辺)

 ルヴァンスレーヴ(5着)「スタート良く、行きっぷりも良かったが、長期休養明けで4角ではバテてしまった。次は楽しみ」(M・デムーロ)

 モズアスコット(6着)「スタート直後につまずいたが、自分のポジションは取れた。ただ、初めての地方競馬場で、4つのコーナーや深い砂に脚を取られて、3角から4角では、頭を上げてブレーキをかけてしまった。いい経験になったと思う」(ルメール)

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