【地方競馬】エイシンエールが重賞初制覇 最後方から大逆転
「兵庫サマークイーン賞」(26日、園田)
道中は最後方だった3番人気のエイシンエールが直線に入ると内めを通って抜け出し、ゴール前で競り合った2番人気のオルキスリアンを首差振り切って重賞初制覇。3着には中団から伸びた7番人気のエイシンミノアカが入った。同賞4連覇の偉業を目指したディアマルコは5着に終わった。
エイシンエールが絶好調の鞍上に導かれて真夏の女王に輝いた。
初コンビを組んだ田中学が「スタートでちょっとやっちゃって最悪の展開」と振り返った様に、まずは発馬で出遅れ。
道中も完全に最後方となったが、向こう正面半ばからステップオブダンスが一気に仕掛けて流れが速くなると、多くの馬が外めを回って追撃する形に。
3角からインが空き気味になると、エイシンエールはそこを果敢に突いてロスをリカバー。ゴール前の追い比べで重賞初制覇を成し遂げた。
「ぶざまなレースでしたが、この馬の引き出しは増えたかな」と田中学は苦笑いするが、今週は3日間で11勝を挙げる絶好調ぶり。見事な代打騎乗を決めた。
地元でうれしい重賞初制覇となった渡瀬寛師は「次は読売レディス杯(8月20日・金沢)」と次の目標を掲げた。
デビューから6連勝した素質馬がいよいよ本格化。今後のさらなる活躍に期待は増すばかりだ。