【地方競馬】ジンギ圧倒V 令和の時代に向けて兵庫競馬にスター誕生
「菊水賞」(11日、園田)
単勝1・7倍と断然の1番人気に支持されたジンギが、道中2番手追走から3角過ぎで満を持して先頭に立ち、そのまま押し切って優勝。園田ユースカップに続いて重賞レース連勝を果たした。好位3番手から伸びた6番人気のテンマダイウェーヴが2着に入り、後方から伸びた3番人気のエナキョウが3着に入った。
見事なまでの完勝だった。好発を決めたジンギは、今まで唯一先着を許しているアイオブザタイガーの逃げをピッタリとマークして道中追走後、3角手前で並び掛けると鞍上の手応えの差は歴然。4角手前で難なく抜け出し、直線では力強く引き離した。
「2、3番手を取りたいと思っていたが、思いの外いいポジションが取れた。まだ今から成長していく馬。園田からJRA勢相手に好レースできる馬が出てきてくれれば」と鞍上の田中学はレースを振り返り、相棒とのさらなる活躍を誓った。
管理する橋本明師は、「しっかり負荷を掛けられたのが勝因だが、それだけの体に成長してきてくれたので」とジンギの成長ぶりに目を細める。
「最大目標は兵庫ダービー(6月6日・園田)。兵庫チャンピオンシップ(5月2日・同)は今後オーナーと相談して」と次走に関して指揮官は明言を避けたが、令和の時代に向けて兵庫競馬にスターが誕生したのは確か。注目の次走が待たれる。