【地方競馬】ビスカリアがTCK女王盃制覇決め脚発揮で重賞初勝利
「TCK女王盃・Jpn3」(23日、大井)
開催3日目の11Rで行われ、6番人気のビスカリアが重賞初制覇を成し遂げた。道中は好位の内ラチ寄りを進み、4角手前から一気にスパートして抜け出した。5馬身差の2着には的場文騎乗で9番人気のマルカンセンサー。断然の1番人気に支持されたラビットランは直線伸びず3着確保がやっとだった。なお、地方所属で2着のマルカンセンサーは「第65回エンプレス杯・Jpn2」(2月27日・川崎)の優先出走権を獲得した。
ビスカリアが名手の巧みなエスコートで波乱を演出した。6番人気と下馬評は低かったが、力強い走りで初めて重賞タイトルをつかんだ。殊勲の森泰斗は「何回か乗せてもらっていたので、どのぐらい脚を使うかは大体分かっていた。ここは“何としても”と思っていました」としてやったりの表情を浮かべた。
序盤は5、6番手を追走。内々の経済コースを通り、徐々にポジションを上げて3コーナーでは前団を射程圏に。4コーナーで鞍上がステッキを入れると、勝負根性に火がついた。クレイジーアクセルをかわして先頭に立つと、あとは独壇場。2着マルカンセンサーに5馬身差をつけてフィニッシュした。
山内師は「前走よりも気配は良かった。3コーナーを回るときに、ヒョッとしたらと思いました。大変うれしい」と愛馬をたたえた。次走は未定ながらも、再び牝馬ダートグレードに出走してくるようなら目が離せない。