「兵庫ダービー」（７日、園田）

　３番人気のコーナスフロリダが直線での追い比べを制してＶ。兵庫競馬３歳の頂点に立った。２着には最後までしぶとく伸びた１番人気のクリノヒビキが入り、８番人気のテクノマインドが３着に入った。

　ラビットハーバーとラザレフの２頭が後続を引き離して激しい主導権争いを繰り広げるハイペースの中、道中は７番手を追走。向正面からクリノヒビキ、テクノマインドと一緒にスパートすると、４角で外から先頭に立ち、直線で２頭を振り切り、先頭でゴールを駆け抜けた。

　初コンビを組んだ愛知の岡部誠は「過去のレースを見てイメージがあったし、力のある馬だからチャンスがあると思っていた。世代トップの称号を取らせてあげることができて良かった」と笑顔。「早めに動いてほしいという指示通りの展開になり、４角で押し切れる手応えはあった」と満足そうに振り返った。

　管理する田中範師にとっては４頭目の兵庫ダービー馬。「前走の菊水賞（４着）ではレース中に脚をぶつけた分、力を出し切れなかった。やっと勝てて運が良かった」と１冠目からの巻き返しに成功して声を弾ませた。「次走は未定ですが、今後は西日本ダービー（１０月２３日・金沢）を大目標に」と先を見据えていた。（工藤　修）