【地方競馬】ラーゴ重賞初V JRA6戦未勝利もついに素質開花
「しらさぎ賞・S3」(25日、浦和)
2番人気のラーゴブルーが逆転で重賞初制覇を果たした。6番人気のファイトユアソングに4角でいったんまくられながら、直線で内から差し返した。2着は3/4馬身差のファイトユアソング、3着には外から伸びた3番人気のニシノラピートが入った。逃げた1番人気のコーリンベリーは4着に終わった。
ラーゴブルーが南関東に転入して6戦目で、初の重賞タイトルを手にした。半姉にJRA重賞2勝のデニムアンドルビー、1歳下の半弟に今年の皐月賞で5着した評判馬キタノコマンドールがいる血統。JRA在籍時は6戦未勝利だったが、ついに素質が開花した。
レースは、逃げるコーリンベリーをマークしながら、3角では2番手まで進出。4角でいったん外からファイトユアソングに交わされながら、直線に入ると内からしぶとく差し返した。
このレースで3勝目の吉原寛は「狙った位置を取れたし、いったんまくられたけど、手応えは良かったし、馬の力を信じていた」と振り返る。金沢からのスポット参戦だが、頼りになる仕事人ぶりをいかんなく発揮した。
管理する内田勝師は「ジョッキーが最高の競馬をしてくれた。この馬は兄弟に比べて成長が遅いけど、まだまだ良くなるし、重賞でもやれそう」と人馬一体の競馬を絶賛していた。(関口秀之)