「クラウンカップ・Ｓ３」（４日、川崎）

　川崎競馬の開催３日目１１Ｒで争われ、７番人気のスプリングマンが逃げ切って重賞初制覇した。２着のミスターバッハとともに「羽田盃」（５月９日・大井）への優先出走権を獲得したが、右回りが不得意なスプリングマンは「東京湾カップ」（５月３日・船橋）へ向かう公算が大きくなった。

　絶好枠から好スタートを切ったスプリングマンが、道中で他馬を引きつけながらもハナは譲らず、最後の直線は２番手追走のミスターバッハとの競り合いを制して初めて重賞の先頭ゴールを切った。　手綱を取った左海誠は「うまくゲートを出たら先頭を取って、自分のリズムで走らせようと思っていた」とニンマリ。「他の馬が来れば来るほど、伸びる根性がいいね」と愛馬を絶賛した。　これで羽田盃への優先出走権を獲得したが、管理するトップトレーナーの小久保智師は「いろいろな課題を克服できたら考える」と慎重姿勢。ＪＲＡ在籍時には東京芝で１勝し、転入後はこれで２勝目だが、すべて左回り。右回りの大井では２戦とも大敗。次走は船橋での東京湾カップ・Ｓ３になりそうだ。