【地方競馬】ヤマノファイト重賞連勝 南関東クラシック主役へ名乗り
「京浜盃・S2」(28日、大井)
2番手を追走した1番人気のヤマノファイトが、ゴール前で逃げた3番人気のワグナーコーヴを3/4馬身かわして重賞2連勝。春の南関東クラシック戦線の主役に躍り出た。3着に入った4番人気のクロスケまでの上位3頭が、羽田盃・S1(5月9日・大井)への優先出走権を獲得した。
ホッカイドウ競馬からの転入初戦だった、前走のデイリー杯ニューイヤーカップを圧勝した実力は本物だった。
ヤマノファイトは大井初見参にも動じるところなく、道中は同じくホッカイドウ競馬から転入して連勝中だった逃げるワグナーコーヴの2番手を追走。最後の直線で内、外と離れての追い比べになったが、ゴール前でかわして重賞連勝を決めた。
「重賞で人気を背負う馬に乗る機会はあまりないので、期待に応えられて良かった」と本橋孝はホッとした表情。レース前に師匠の矢野義師から「前走のビデオを見て、粘り腰のある馬なので併せないように」と指示を受け、その通りに運んで結果を残した。
前走の優勝インタビューでは感極まった鞍上だが「きょうは泣きませんよ」と笑いを取った後に「これからもっとマークされるので、馬を鍛えて本番に向かいたい」とクラシックへの抱負を口にした。
矢野義師もまな弟子と同じく「これからもっと強い馬が出てくるだろうし、万全の態勢でしっかりやっていきます」と、春戦線へ気を引き締めていた。