「ミッドナイト競輪・チャリロト杯ｉｎ松山・Ｆ２」（２１日、松山）

　小学生から野球に打ち込んでいた井坂泰誓（２７）＝大阪・１１５期・Ａ１。中学時代は阪神タイガースの藤浪晋太郎投手とチームメートだった。高校は愛媛の松山聖陵に進んだが、甲子園出場はかなわなかった。

　日本競輪学校（現・日本競輪養成所）に１１５期生として入学。２０１９年７月にデビューし、２０年７月にＡ級２班へ昇格。同１１月の福井でＡ級１、２班戦初優勝を飾ると、前期（１～６月）も安定した成績を残し、競走得点は８９・６２でＡ級の２３１位。今期はＡ級１班に昇格し、初戦の松阪で優勝を飾った。

　今場所は１、２着で決勝に進出。準決は打鐘前から先行し、村上竜馬（広島）に先着を許したが、２着に踏ん張るなど、動きそのものはいい。最終日（２２日）９Ｒの決勝は単騎での戦い。各ラインがけん制し合う展開が想定されるだけに、単騎でも持ち味を存分に発揮できる井坂が、今年２回目のＶゴールを駆け抜けそうだ。