【玉野競輪】元鯉戦士の兵動秀治 地元の若手を追走して鋭脚を繰り出す

 「ミッドナイト競輪・チャリロト杯・F2」(18日、玉野)

 兵動秀治(40)=広島・97期・A3=といえば、プロ野球マニアが反応する姓名。佐賀商高で甲子園に出場し、1997年にドラフト2位で広島に入団。長打ありの大型内野手として期待されたが、レギュラー争いに敗れてしまい、一軍と二軍を行ったり来たり。2003年に自由契約となり、競輪選手を目指すため、日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)に入り、09年に卒業、10年にデビューした。

 競輪選手としては自在型。先行、まくりに追い込みまで何でもできる。器用なタイプだが、決め手に欠くところはあり、A級1、2班戦とチャレンジステージを行ったり来たり。

 今場所の初日(4R)は打鐘4角から仕掛けた117期生の松本秀之介(熊本)がぶっちぎって1着、兵動はしぶとく2着に食い込んだ。

 18日の準決は3Rに登場。113期生の高井流星(岡山)に前を任せる。高井は前期(1~6月)にA級2班で88・27もの競走得点を挙げるなど、チャレンジステージで走るのはもったいない存在。その高井を追走する兵動にもチャンスはある。鋭脚を発揮して、3連単車券に貢献するとみた。

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