【競輪】オープニングレースから解説者をうならせる布居翼

 「ミッドナイト競輪・F2」(16日開幕、玉野)

 今、競輪界は和歌山がアツい。14日が最終日だった開設68周年記念でも地元勢が大活躍。東口善朋が記念初優勝を成し遂げ、111期の南潤はデビュー7カ月で地元記念の決勝に進出、105期の石塚輪太郎はブロックセブンを制圧。107期の中西大も本格化しており、支部全体で盛り上がっている。

 そんな流れに取り残された感あるのは布居翼(21)=和歌山・109期・A3。2016年7月にデビューして、まだチャレンジステージを脱出できていないだけでなく、優勝も飾っていない。

 父は現役S級レーサーの寛幸で、まだバリバリ働きまくっている。弟で111期の大地は昨年12月に地元の和歌山で初優勝を飾るなど、父と弟にも置かれた感がある。

 だが、翼は玉野バンクと好相性。前回(2017年7月2~4日)は池部壮太(大分)に優勝をさらわれてしまったが1、1着で決勝に進出した。

 父で師匠の寛幸は言う。「ミッドナイトで解説者のヤッさん(元選手の西谷康彦さん)は、ウチの息子を口撃するんですよ。『もっと頑張れ』って意味なんでしょうけどね。(翼は)もっと燃えてほしいです」と期待を込める。初日は1Rに登場する翼。オープニングから解説者のヤッさんが脱帽するほど、豪快なレースを披露するはずだ。

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